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2025年11月6日(木)
- 建築さんぽ
三国街道塩沢宿 ― アジア都市景観賞 ―
かつて、江戸と越後を結ぶ交通の要衝として栄えた三国街道沿いの塩沢宿は、
旅人や大名行列も往来したといいます。
伝統工芸の越後上布や塩沢紬などの重要無形文化財伝承とともに
「雪国の歴史と文化を活かすまちづくり」のコンセプトのもとに
整備されたということです。


平成13年度に、数百年に一度のまちづくりの機会ととらえて、
沿道の立て替え家屋に対し建築協定を締結し
デザインルールを決め参加規定としたようです。
徹底した無電柱化もすっきりした景観を後押ししています。
雪国特有の雁木の街並みは、
信用組合や郵便局までも自然に街に溶け込む統一感があって美しいですね。



通りを見ていると落ち着きますが、
見ていなかったはずの昔の景色のなかに居られることにもワクワクが止まりません。


木造りのカフェの扉を開けると古い構造に今風な装飾で、
古今融合した素敵な居心地の良い空間が広がっていました。
横文字揃いのおしゃれなメニューに意外性があって楽しめますね。


平成23年度に「都市景観大賞(国土交通大臣賞)」、
平成27年度に「アジア都市景観賞」を受賞しているそうで、
地域一体で取り組んだ街づくりが高く評価されていることが分かります。



