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2025年10月4日(土)

  • 建築さんぽ

恐山菩提寺 ―下北半島国定公園 ―

恐山菩提寺は日本三大霊場の一つで宇曽利山湖の湖畔にあります。

9世紀頃に最澄の弟子、慈覚大師円仁が開基したといいます。

下北半島国定公園だという。

 

 

下北地方では「人は死ねばお山(恐山)に行く」と言い伝えがあるらしく、

この周辺の景観が地獄と極楽を現す死後の世界を擬していることから

「恐山に行けば死者(の魂)に会える」という信仰の場として知られるようになったという。

 

 

 

火山ガスの亜硫酸ガスが放出され、

荒涼として草木など生えてこない岩山周辺は「地獄」と同一視され、

 

 

 

 

 

白い砂浜と透明度の高い宇曽利湖畔付近の静寂で清々しい景観が「極楽」。

ここでは毎年、供養祭が行われているといいます。

 

 

硫黄臭が漂う地獄谷や賽の河原にある石積みや風車、

また極楽浄土のような清い風景を同時に見られるこの場所は、

他でもない私たちの住む世界をコンパクトにまとめて

地表に現した縮図だろうかと。

 

現実も死後も繋がっている確かな実相なのかもしれません。

 

 

 

 

 

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