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2007年3月25日(日)
- 現場レポート
ハウスストーリー①
日本は戦後の経済復興から瞬きするほどの間の経済活動、企業、生産活動がこれほどまでに自然環境悪化を辿ることになるとはおそらく未知数であったと思います。
自然征服型の勝戦国の傘下とはいえ 今まで味わったことのない経済のサクセスストーリーの機会を与えられ 波に乗って達成感に浸っているものの 水際で足元をすくわれていて 酔いが醒めてあらためて自分の身に何が起こっているのか しみじみと しかし タイムリミットを数えながら 優先的に考えなければならない事態です。
ほんの半世紀前まではロハス代表であった国がロハスを叫び、自然とともに暮らしてきた民族がシックハウスに泣いた不健全な真実。清濁併せ呑んで発展しなければならなかった悲しさでもありますね。
30年代初めに建てられた「団地」以来 建築もとても中途半端な日本であって日本で無いような空気でここまで来てしまったような気がします。当時、複合的な意味で頑丈な家造りをという意識のもと木造建築を減らし 鉄筋などを使用した家屋を増やしたことも一因のようです。
その後 国産木材の研究開発も下火になり 大きく育った樹木までが林業従事者不足により立ち枯れも珍しくない状態になってしまいました。
そんな国産材ですが ようやく最近大手を振って使用されている傾向にあるようです。 10年後にはある程度のシェアが見込まれるといいます。
他の分野でも何か純粋に「日本式」なる確かなものを実現したいという機運が巡って来たような気がします。それぞれの分野が手応えを感じて進み どんでん返しと行きたいものですね。
