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2025年9月16日(火)
- 建築さんぽ
斜陽館 ― 太宰治記念館
太宰治の書籍を読むのは
青春時代のはしかのようだと誰かが言っていたような。
国語の教科書に載った「走れメロス」は、濃く潔い内容ながら、
軽快でリズミカルな文体は斬新でした。
生きて文学を、死して名を、故郷には聖地を残しました。
生誕からすでに100年以上が過ぎた現在も、
命日には墓所のある寺で桜桃忌が偲ばれ、
生家の「斜陽館」にも全国から沢山の人々が見学に訪れているようです。
生家である和洋折衷建築「斜陽館」は、
明治40年に建てられてから一度の崩壊も焼失もない現存のまま、
明治・大正・昭和・平成・令和へと続く
青森を代表する国指定重要文化財の観光名所です。
広いお屋敷を活かして46年間に渡り旅館運営の時期もありました。
120年経とうかという建物には見えず保存状態は良好です。
室内は生前にまつわる写真他、
着用していた着物やマント、自筆の原稿用紙など多数が展示してあります。