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2024年10月4日(金)
- 建築さんぽ
韮山反射炉 ―世界遺産・国指定史跡―
世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は日本国内8エリア、23資産から構成され平成27年(2015年)7月に世界文化遺産に登録されました。1854年に起工された韮山反射炉は1857年に連双2基4炉が竣工して大砲の製造工場、鉄製砲の鋳造が開始されたといいます。国内各地で建設されましたが実際に稼働した反射炉として唯一現存するのが、この韮山反射炉になるそうです。当時の日本は列強諸国に対抗するための軍事力の強化が大きな課題であったが、1853年のペリー艦隊の来航から幕府は海防体制についに本気で乗り出して築造が決定した経過があったようです。実物の反射炉本体は想像するよりも小規模に感じましたが、操業を終えた後の150年以上に渡り、適切な補修工事を重ねて保存されているのは貴重なことです。