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2024年2月27日(火)

  • 建築さんぽ

競馬 ―騎馬民族-

モンゴル帝国時代の最盛期の領土は地球上の陸地の約25%を占めたという、世界最強だった騎馬民族。家族と言っていいほど馬中心の暮らしをする騎馬兵の全員が、馬を知り尽くし扱いに長けていたことが強さの大きな理由だそうだ。遊びの中で鞍も着けていない馬に幼少の頃から乗っているので、すでに人馬一体なのだろう。モンゴルの馬は現在でも体高が低く軽くて小型だが、持久力が高く食料も少なくて済むらしい。騎馬兵は馬上からも正確に弓を放ち、移動能力は他国の兵より数倍も速かったそうだ。そして寒暖差の激しい過酷な自然の中で生き抜いているので、干し肉や乳製品など軽い食物や所持品と軽装の服を着て、何処でも眠ることができたという。 たまたま、TVはモンゴルの競馬を映していた。土ぼこりをたてて無造作に走っているが何か気に掛かる。よく見ると4才くらいの子供から鞍の無い馬にちょこんと乗って手綱だけを持って、疾走している。鞍が無いので当然、鐙(あぶみ)も無いのだ。馬のオーナーカラーだけを認識できるようにしている風だ。子供でも15~35㎞の距離を走るそうだが、一等を走らなければ全身に土つぶてを浴びながらになる。小さくても泣く子は一人も見ない。皆、黙々と走っている。フィニッシュでは、大人たちが笑顔で迎えていた。とにかく驚くしかない。強いモンゴル人の原点、ここに在りです。

 

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